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【ネタバレ】ONE PIECE 第953話 『一度狐』サブタイトル考察

ワンピース最高!!!

 

と、いきなり思いのたけを叫んでしまいたくなる最新話でした。

※このブログはネタバレを含みます

 

謎の男、牛鬼丸の正体とは

ワノ国編では登場人物が、過去の回想やセリフの中に出てくるフラグがある人物で構成されています。(すごい伏線だらけで読み応えあり)

その中において、めっちゃ印象に残るなのに牛鬼丸の名前は全く出てこなかったので、

かなり違和感がある装置だな、と思っていたのですが、

その理由が明らかになりました。

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それもそのはず。誰の記憶にもない人物だからです。

 

忠犬ならぬ忠狐として、主なき墓を守り続けたオニ丸。

河童の河松とともにいつか来る反逆の時のために刀を保管し、

その場を守り続けるために変化した姿こそ牛鬼丸だったわけです。

 

今回考察したいのは、953話のサブタイトル『一度狐』

 

サブタイトル『一度狐』とは

見慣れない言葉なので、なんだろうな、と。

 

でも、どこかで見かけた気がするなぁ、、と考えてみましたが、

得意領域の落語からインスパイアされたタイトルでは、と思い至りました。

 

落語の演目にある『七度狐』です。

この噺は一度高座で拝聴したことがあり(雷門音助さんだったと思います)、

知ってたのでふと気づきました。

 

簡単に言うと、一度受けた恨みを七度に渡って変化して復讐する、という狐の話です。

七度に渡って、ということでかなりしっかりとした演目であり長いため、

今では全話を一貫して高座で行う噺家さんはいないようです。

参照:Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/七度狐

 

さて、この一度の恨みに対して七度に渡って変化する狐に対して、オニ丸。

 

河松から受けた一度の恩義に対して、その忠義を守るために

『牛鬼丸』というたいそう大柄で腕の立つ人物に「一度」変化し続けて、

刀を集め、守り続けたのでした。

まさに七度狐に対して『一度狐』。

 

そういった意味で今回のサブタイトルがつけられたのではないでしょうか。

落語の演目から持ってくる、というのもなんだか尾田先生らしくて粋ですね、、、

 

魅力的な忠義の狐

オニ丸はかなり賢い狐で、人語まで操っていました。

墓場を守るために、かなり強くなっており、ここまでの鍛錬はなかなかのものだったのではないでしょうか。

狐といえば様々な姿に化けて、人を謀るものですが、

一つの変化を極める忠義の狐という新しい価値観を描いており、かなり魅力的でした。

 

ゾロと渡り合う強さも持っているため、

きっと、この後も活躍するシーンがあるのではないでしょうか!

(あってほしい!!)